こんにちは!
狭山市の外壁塗装・屋根塗装専門店 宮本工務店です。
先日外壁の種類をご紹介させて頂きましたが、
屋根も外壁と同じく色々と種類があります。
ご自宅の屋根はどんな屋根材を使っているか、よくわからない・・・という方もいらっしゃるかと思います。
今日は、一番高いところでお家を守ってくれている屋根の種類について、
ご紹介します!
【屋根材の種類 目次】
1)スレート
現在最も普及している屋根材です。
雪がたくさん積もる地域には向きませんが、もはや日本の定番の屋根材と呼んでも過言ではないほど、定着しています。
その理由は、①軽い②施工がしやすい③安価④色やデザインが豊富⑤施工例が多いので、相談先がたくさんある・・・など、
うれしいものばかり。
ただ、汚れが付着しやすく割れやすいというデメリットも。
スレートは以前はアスベスト入りのものが使われていましたが、現在はアスベストは使われることはありません。
ただしアスベスト入りのスレート屋根を葺き替えるときには、アスベストの処理代として費用がかかるので注意が必要です。
〈メンテナンス〉耐久性:20~25年
塗装は7~12年ほどで行うのが一般的ですが、割れや欠け、色褪せやカビ・藻などが出た場合は早めのメンテナンスが必要です。
また、スレート屋根は重ね葺きができます。
現状の屋根の上から新しいスレートを重ねてしまう方法(カバー工法)です。
元々の屋根を撤去・処理する必要がない分、費用を抑えることができます。
しかし、重ね葺きが出来るのは一回だけ。
カバー工法の次は葺き替え(全交換)をしなければなりません。
その場合屋根が二重になっている状態なので、単なる葺き替えに比べると撤去費用が倍以上かかることもあります。
2)瓦(日本瓦・洋風瓦)
粘土を焼いて作った瓦です。
日本家屋によく似合う、昔ながらの屋根材なので、日本の気候・風土によく合います。
耐火性・遮音性とともに断熱性が優れているので、屋根裏を夏は涼しく冬は暖かく保ちます。
耐久性にも優れています。もし破損したら、一枚単位で交換可能です。
しかし、重量があるので家の耐震性には注意が必要です。
時には暴風によって瓦がずれてしまうこともあります。
施工できる職人が年々少なくなっているとともに、
瓦によっては施工費用が高額になることもあるので、しっかりと確認しましょう。
〈メンテナンス〉耐久性:50~100年
瓦は、塗装の必要はありません。
また、屋根替えの際はカバー工法は向きません。葺き替えを考えましょう。
3)トタン
トタン屋根最大のメリットは、雨漏りしにくいということです。
また、軽量で安価・工期が短くて済むので以前は人気がありました。
しかしサビやすく断熱性がないので、
室内の温度調整のために空調費用がかさむデメリットがあり、
近年はトタン屋根を選ぶ方は減少傾向にあります。
防音性能も低いので、雨が降るとザーザーとうるさく感じることもあります。
〈メンテナンス〉耐久性:10~20年
塗装は目立った劣化がなければ7~10年を目安に行います。
下地が傷んでいなければカバー工法、傷んでいれば葺き替えが必要となります。
4)ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、アルミ亜鉛合金めっき鋼板です。
アルミニウムの特徴/熱反射性・耐食性・加工性・耐熱性 に加えて
亜鉛の特徴/犠牲防食機能(錆びた亜鉛が発した電子でその下の鉄を守る機能)を備えているので、
通常の鋼板よりもさらに耐久性が強くなっています。
耐火性に優れているとともに、日本瓦の1/6程の重さなので耐震性も優れています。
しかしその反面衝撃に弱いので、硬いものをぶつけるとへこむことがあります。
加えて断熱性能が低いので、夏の暑さには注意が必要です。
真夏の直射日光を浴びたガルバリウム鋼板は、70℃を越える高温になります。断熱対策をとりましょう。
防音性も低いので、雨音が気になることもあります。
その為ほかの屋根材に比べると断熱対策・防音対策のためのコストがかかります。
〈メンテナンス〉耐久性:塩害の地域では15年/それ以外の地域では30年
15~20年で塗装が必要。
塗装せずに耐久年数が経過したときには、葺き替えが必要になります。
塗装メンテナンス済みで下地がよく雨漏りなどもなければ、カバー工法も可能です。
5)グラスファイバーシングル(アスファルトシングル)
ガラスを引っ張って伸ばした耐久性のある繊維に防水性能の高いアスファルトを組み合わせて
防音の為に砕いた天然石を張り付けたものがグラスファイバーシングルという屋根材です。
アメリカでは約80%の家で採用されているともいわれています。
耐久性・防水性・防音性に優れ、軽量なので耐震性にも優れています。
柔らかく、加工性にも優れているので様々な形の屋根に対応可能です。
デメリットとしては、天然石が使われていることで表面がザラザラしているので水が滞留しやすく、
コケやカビが発生しやすい点があげられます。
また非常に軽い素材なので、台風などで強風にさらされると剥がれてしまうこともあります。
専門業者による定期的なチェックが必要です。
ただ、日本での流通量が少ないことから取り扱いになれている業者が少ないのが現状です。
施工をお願いするときには、アフターフォローまできちんとしてくれる業者かどうか、きちんと確認しておきましょう。
〈メンテナンス〉耐久性:20~30年
グラスファイバーシングルの中でも耐久性の強いものは、30年メンテナンスフリーのものもあります。
メンテナンスに特に決まった時期はありませんが、暴風雨の後などはチェックが必要です。
屋根の下地が傷んでいる場合には葺き替えが必要ですが、
そうでなければ、軽量なのでカバー工法も可能です。
6)ステンレス
ステンレスの一番の特徴は錆びないこと。
錆びの心配がないので、潮風の影響を受ける地域でも高い耐久性を維持します。
耐久年数も40~50年と長く、見た目を気にしなければ塗装すらいらないメンテナンスフリーの屋根材です。
また、重量もとても軽く、瓦の1/10程度の重さしかないので、耐震性も優れています。
ステンレスのデメリットは、とにかく初期費用が高いこと。
メリットを考えると仕方ない気もしますが、施工にあたっては一番のネックと言えます。
また、ガルバリウム鋼板と同じく軽量の金属なので、
衝撃に弱く硬いものがあたるとキズができたりへこんだりします。
また、防音性・断熱性も金属以外の屋根材と比べると劣ります。
防音・断熱対策が必要となりますので、こちらにも費用がかかることになります。
〈メンテナンス〉耐久性:40~50年
屋根材に使用されるステンレスはほぼカラーステンレスなので、
塗装が劣化してきます。
その場合は10~20年で塗装をし直しますが、
色あせを気にしないのであれば塗装の必要はありません。
屋根の下地の定期的なチェックは必要です。
7)銅
銅板の特徴は、塗替えなどのメンテナンスがほとんどいらない事です。
大仏や自由の女神も銅板を使っています。
あの特徴的な色は、緑青(ろくしょう)という銅独特の錆です。
緑青によって着色されるため、銅板は塗装の必要がありません。
また、銅板は非常に軽くて薄く、厚くても0.4mmなので、
屋根の形に合わせて自由に曲げることができ、かつ耐震性に優れています。
そして銅はとても強い耐久性を備えているので、頻繁に補修する必要もありません。
もちろんどんな素材であっても極端な暴風にさらされれば剥がれたりめくれたりすることもあるでしょう。
その場合は、専門業者に依頼して補修する必要があります。
最低限のメンテナンスをしていれば、銅板は100年持つ屋根材です。
ただ、銅板最大のデメリットは価格です。
金属系屋根材の中でも、銅板は特に高価です。
屋根材に使用したいときには、予算に余裕を持ちましょう。
また、その薄さゆえに防音性は低く、ほかの屋根材に比べて雨音が気になるかもしれません。
〈メンテナンス〉耐久性:~100年
ほぼメンテナンスフリーですが、下地の定期的なチェックは必要です。
もし穴が開くなどしたら、葺き替えかカバー工法による屋根替えとなります。
まとめ
一言で屋根と言っても、さまざまな種類があること、お分かりいただけましたか?
大切なお家で長く快適に暮らして頂くために、
屋根材もどんどん新しいものが開発されています。
立地・初期費用・ランニングコスト・好み(実はここが一番ポイントだったりします)をよーく考えて、
ご自宅に一番いい屋根材を見つけてくださいね☆