毎日じめじめした日が続いていますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
宮本工務店、社員大工・工務管理のわたくし伊藤が、南入曽S様邸の近況報告を
致します。
一階、二階、共天井下地も終わり、いよいよ、セルロースファイバー断熱の
施工待ちになりました。
一階、リビングルームは、無垢の化粧梁が二本、下から見えるデザインに
なっております。ちなみに、化粧とは、鉋がけした。ツルツルの状態を
言います。高い所にあるので、触れませんが・・・
また、一階、二階で、三ヶ所の、アール・Rの下がり壁があり
ちょっぴり、和風っぽい雰囲気を醸し出してます。
一階、和室は三分の一ほど、天井を少し、低くして、段差を付けて
そこの段差部分に、間接照明が入ります。
写真では、分かりずらいと思いますが、完成すると、しゃれた、今までの和室の天井
のイメージにはない、次世代的な雰囲気の天井になります。
さて、今までは、皆様に、下地造りばかり、お見せしてきましたが
いよいよ、納得住宅、らしい無垢材を使った、仕事が、始まったので
ご紹介いたします。
今回、S様邸で、使用した無垢フローリングは、レットバーチという
外材【日本でいう椛(かば)の木】で厚みは15ミリ、一枚の幅は90ミリ
になります。今回、お客様の選ばれた色は、センターブラウン色です。
まずは写真をご覧ください。
さて、実はこの無垢材、貼るのにかなり神経を使います。
その一つ目は、完全な無垢材、つまり天然木なので、乾燥の度合い、
二つとして同じ、木目はもちろんありませんし、その木目によって
塗装の乗りが、つまりは色合いが、微妙に違うのです。
二つ目は、やはり天然木なので、一枚、一枚、反りがあったり、なかったりする
事。
三つめは、天然木なので、一枚、一枚、幅が90なはずが91だったり89だったり
揃っていないことです。
これらの、材料を使って、広いリビングルーム、約16帖に、いかに、真っ直ぐ
貼りこんでいくか・・・・
真っすぐに、綺麗にと気を付けながら施工していくので
プロなんだから、、、と思われてしまいますが
プロ“だからこそ”常に緊張してしまう作業なのです。
四つ目は、天然木なので、床板になっても、呼吸している事です。
つまり、今の時期だと、湿気を吸って、幅が膨らみます。
とはいえ一ミリまではいきませんが・・・・
なので、一枚、一枚をくっつけて貼ると、床材がこすれあい
たまにきしむ音がしたりします。
なので、貼りこんでいくときは、
板と板の間に0.5ミリくらいの噛ませものを挟みながら
留めつけていきます。
こんな感じです。
たえず、通りをチェックしながらの作業なので、通常の合板の床板の様には
行きません。約、一日で通常終わる面積が、三日かかります。
ここまでは、無垢材の特性に絡む、職人の苦労話になってしまいましたが
広い、リビングが、全て貼り終わると、おそらく圧巻と言いますか感激と
無垢材ならではの、風合いに癒されると思います。
完成して、引渡しの、日が楽しみです。
きっと、お客様の満足される大きな、要因が無垢フローリングだと思います。
宮本工務店のこだわりを感じて頂きたいです。
今回もご覧いただき有難うございました。